年末からお正月にかけての仏壇飾りやお掃除、準備の方法

お仏壇

何かと慌ただしい年末年始。毎年、家の大掃除やお正月の準備で忙しくされている方も多いのではないでしょうか。

12月31日の除夜の鐘を聞いて、年始には菩提寺にご挨拶に伺うという方がいるように、仏教にとっても年末年始は大切な時期です。今回は仏壇店がおすすめする「年末年始の過ごし方」を紹介します。

家族だけでなく仏さまやご先祖さまにとっても気持ちの良い年末年始を過ごしましょう。

お正月を迎える(年末)の準備

年末行事のひとつと言えば大掃除。最近では寒い年末ではなく気候の良い時期に行う方も増えてきましたが、一年の締めくくりとして大掃除をすると気持ちがよいものです。とはいえ、「お仏壇まで手が回らない!」と忙しくされている方も多いですよね。

お仏壇の掃除のポイントは実は3つだけです。これを押さておけば、負担なくお仏壇をキレイにすることができるでしょう。

お仏壇の掃除についてはこちら ▼

金属製の仏具を磨く

おりんなどの金属製の仏具を綺麗にすると、お仏壇の周辺全体が明るく見えます。

少し手間はかかりますが、年に1~2回は手入れをするとよいでしょう。金属製の仏具は表面に塗装がされているかどうかで手入れの方法が異なります。

表面塗装されていない仏具

金属磨きを使用して、表面を研磨して磨き上げます。

定期的に行うことで、家庭でも美しい状態を保つことができます。おりんなどは塗装がされていないように見えても、錆びないようにクリア塗装が施されている場合もありますので注意が必要です。研磨剤を使用する前には必ず取り扱い説明を確認しましょう。

金属磨きにはいくつかの種類があります。仏具の形状にあわせて選んでください。

クリーム・バーム・乳液タイプ

研磨剤を古布などにつけて磨き上げるタイプ。彫刻などのない仏具をしっかりと磨きたいときにおすすめです。(おりんなど)彫刻のある仏具に使用する際は、溝にクリームが溜まることがあるので、気になる場合は布や綿棒で拭う必要があります。

液体付け置きタイプ

研磨液に浸した後に水洗いをして汚れを落とすタイプ。彫刻のある仏具全般におすすめです。汚れが強い場合、クリームやバームタイプに比べ綺麗にするのに時間がかかることがあります。

表面塗装が施された仏具

基本的には乾拭きで汚れを取ります。

線香やろうそくのヤニや、蝋が取れない場合は中性洗剤と湯水で洗います。そのあとはしっかりと乾かすようにしましょう。

使いかけの線香やろうそくの整理

数回だけ使用して「まだ使えるから…」と取って置いた蝋燭や線香も年末のうちに整理をして、使用できるものから使い切ってしまいましょう。

線香は使用期限がありませんので、保管し続けることが可能です。しかし、湿度に弱いため一度湿気ってしまうと、香りが劣化しますので、保管場所には気を付けてください。

布製の仏具は買い替えの良い機会

おりんの布団や経机掛、伝統的なお仏壇で使用する打敷(うちしき)などは基本的に洗うことができません。

経年で汚れが目立つ場合は、この機会に新調するのはいかがでしょうか。布製の仏具が変わると仏壇が一気に華やかな印象になるので、お正月前のこの時期の交換がおすすめです。

お正月(年始)の飾り方

鏡餅やしめ縄などの正月飾りはお仏壇には必要なのでしょうか。結論から言うと、基本的には必要ではありません。一般的な正月飾りは神さまへのお供えものであるため、仏さまがいるお仏壇に供える必要はないのです。

しかし、お仏壇にも「お正月らしさ」を出すことで、仏前でご先祖さまと向き合うきっかけになるかもしれません。ここでは、仏壇店が提案する「お正月のお仏壇の飾り方」を提案します。

お供えを少し特別に

お仏壇のお供えの基本は「ご飯」「水」「線香」「ろうそく」「花」の5つです。それに加え、法事などでは「仏膳」を差し上げます。

お正月の雰囲気が感じられるものがおすすめです。具体的には「難を転ずる」といわれてる南天や「不老長寿」の象徴として縁起が良いと考えられている松などです。

通常、松はトゲがあるため仏壇には相応しくないと思われがちですが、縁起の良い植物ですので、この時期は飾っても問題ありません。

仏膳

本来は動物性の食物を含まない精進料理を差し上げます。しかし、正月に限ってはおせちやお雑煮など、家族と同じ正月料理を差し上げる家庭もあります。ご先祖さまの好きだった、おせちなどがあればお供えするのも良いでしょう。

実家に帰省するときには・・・

帰省をするときに家族へのお土産を用意する方は多いと思います。今年は仏さまやご先祖さまにも用意してみてはいかがでしょうか。定番のお線香のほかにも、花の絵柄がはいったロウソクや、仏花としてプリザーブドフラワーなどを選ぶのもおすすめです。

そして、仏さまやご先祖さま専用ではなくても、持参したお土産はお仏壇に「ただいま」「帰ってきたよ」と報告をしてお供えをしてから家族で頂くとよいでしょう。

年末年始はお仏壇にも気持ちを向け、ご先祖さまとも交流しましょう

年末の大掃除や正月飾りはお仏壇も例外ではありません。できる範囲で構いませんので心をこめて掃除をして、お正月の準備をしましょう。

この記事を書いた人
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なかだ

京都本店の販売員として勤務した後、現在は自社ECサイトでお客様対応をメインに従事。仏事コーディネーター資格有資格者。好きな仏具はおりんと木魚。

実店舗での経験を活かし、お客様ひとりひとりに寄り添った具体的な提案ができるよう心がけています。「大丈夫かな?」と疑問や不安に思うことがあれば何でもご相談ください。

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