ううん…何だか不吉だな…
どうしたんですか?
最近、ちゃんとお仏壇に手を合わせようと思って、父から譲ってもらったお数珠を愛用していたんだけど、今朝、数珠の糸が切れちゃったんだ。
なるほど…。不意にお数珠が切れると不安な気持ちになりますよね。
そうなんだ。父からもらった大切なものだし、それに結構高価なものって聞いていたのに…
そもそもお数珠って切れちゃうものなの?
お数珠は、仏教徒にとって身近な日用品。いくら慎重に使っても糸が切れてしまうことは当然あります。不吉な印象を持つ人も多いけど「悪い縁が切れた」と考えるといいですよ。
なるほどね。ほっとしたよ。
それに、実はお数珠の耐久性は必ずしも価格に比例するとは限らないんです。まあ、100円と10000円のお数珠では仕立ての丁寧さが違うから、そういった場合は別だけど…
へえ。糸が切れるのは仕方がないんだね。それじゃ、切れてしまった原因はなんだったんだろう。
そうですねえ。原因は特定できないこともあるけど、次の4つのパターンが多いかもしれません。
私の場合は、引き出しにしまってあったものを最近、持ち出したからそれが原因かな。
それに、この前葬儀に参列したときに、手持無沙汰だったから数珠を揉んじゃったし。
なるほど。原因はそのあたりのようですね。
お数珠を丁寧に扱うことは大切だけど、普段使わないと、糸が固くなってしまうことがあるんです。
急に、使用頻度が増えたのも糸への負担になったのかもしれません。
ふーん。やっぱりお数珠は日用品のひとつとして使ったほうがいいんだね。
ええ。お仏壇に手を合わせる時はぜひ使ってほしいですね。
それにしても、この切れてしまったお数珠はどうしよう…
父からもらった宝物だから、捨てるなんてことはできないな…
大丈夫。切れてしまったお数珠は基本的に修理ができるんですよ。
それはいいかも。具体的におしえて。
数珠の修理は「仏壇仏具店」か「数珠専門店」で依頼することができます。
どちらかと言うとネット販売店よりは実店舗で受け付けていることが多いですね。すべての店舗で実施しているわけではないから、来店前に問い合わせてみると安心です。ポイントを今からお話ししますね。
ふむふむ。以外と難しいことはないんだね。じゃあ、早速店舗を検索して、相談に行ってみよう。
ぜひぜひ。
ひとつのお数珠を長く使ってくださいね。もしかしたら、その譲り受けた大切なお数珠は、あなたの大切なだれかに譲るときが来るかもしれません。
あ!そういえば、お数珠は修理する前に拝んでもらったりする必要はあるの?
それならお寺さんに電話しなきゃ。
拝んでいただく必要はありませんよ。
いつでも都合の良い日に修理にだして構いません。きっと修理前よりずっときれいになって、お父さんが持っていた時のような状態になって帰ってくるはず。仕上がりを楽しみに待っていてくださいね。
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