日が昇り、沈んでまた昇る。
生き物は皆、まわり続けるこの地球で命を授かり、それぞれが望むように日々生きている。
出会いと別れの中で繋がる縁を感じることは私たちが人間だからこそ。
しかし今、この時代を生きる私たちは大切な何かを見失いがちではないでしょうか。
“COYUI”は、結ばれた縁に想いを巡らせ、寄り添う存在として生まれた新たな仏壇です。
私たちの生命は、先人の生きた道筋や奇跡的な縁が結びつき、今があります。
その結びつきに感謝し、想いを馳せながらこれからの未来を願い、今を生きています。
少し立ち止まって、大切な人との思い出や、家族で過ごした日々に、想いを巡らせてみませんか。
“COYUI”のある日々が、特別な時だけでなく、暮らしの中のありふれた瞬間にふと訪れるかけがえのないひと時を与えてくれることを願っています。
現代を生きる私たちが自然に手を合わせる場所を作りたい。今までのやり方にとらわれない、自由で軽やかな祈りの空間やアイテムがあってもいい。そんな想いからCOYUI SERIESはデザインされました。
今までの仏壇や仏具のフォルムを抽象化。主張しすぎないモダンでミニマルな形状は、現代の多様な価値観やインテリアにも自然にフィットします。
急速な時代の変化の中にいる私たちの感覚は、住環境やインテリアにも反映されています。そんな変化する環境にマッチする素材は何か。私たちはCOYUI SERIESを考えるにあたってご自分の気持ちやライフスタイルに合った素材をお選びいただけるように、4つのマテリアルを選びました。
MARBLE人工大理石
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COYUI SERIESの抽象的でシャープなラインを表現するために選ばれた素材の一つが、天然の大理石に限りなく近い質感と、一つ一つ異なる個性を持つ人工大理石でした。オブジェのようなシルエットはモダンなインテリアにも自然に馴染みます。
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ACRYLICアクリル
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窓から差し込む朝の光、晩餐を照らす仄かな電灯の灯り、そんな光を呼吸するように透過するアクリル素材は、抽象的でミニマルなCOYUI SERIESにはぴったりの素材でした。柔らかな印象が祈りの場に明るさと安らぎを演出します。
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NATURAL WOOD天然木
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美しい木肌でインテリア家具の材料としても知られているウォールナットとメープルを原木からそのまま削り出しました。大自然が刻んだ唯一無二の個性と温もりを感じていただけます。
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ALUMINIUMアルミニウム
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400年の伝統を誇る富山県の高岡で鋳物職人の手によって制作された無垢のアルミニウムです。一日の中で刻々と移ろう光を柔らかく反射しながら、私たちの心を映すように印象を変化させます。
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日々の祈りは想いを重ねながら毎日を生きるということ。そんな祈りの場所を現代に生きる私たちのために創りたい。という想いからデザインされたのが仏壇「KASANE」です。正面のカラフルでフラットな扉は折り畳み式で天板の中にすっきりと収納可能。3つのカラーバリエーションは、蛍光灯やLEDの灯りの下でも温かく柔らかい印象が持てるようにセレクトされました。リビングやお気に入りの場所を自然にさりげなく彩ります。
まるで時を巻き戻すように、懐かしい時間に想いを巡らせながら扉を開けることをコンセプトに創られた仏壇「KASANE」。故人の居場所として、自分のための祈りの場所として、落ち着いた穏やかな気持ちで毎日手を合わせることができる仏壇です。
大切な人と過ごした日々は私たちの記憶の中に連綿と織りなされた景色として生きています。そんなイメージをテーマにデザインされたのが「ORINASU」です。異なる素材をミニマルな構成で配置したバックパネルには、2種類のシンプルなウッドパネルと、4色から選べるカラーパネルをご用意。4通りのデザインで、故人の好みやお部屋のインテリアに合わせたコーディネートが可能です。一番手前のクリアパネルには故人の懐かしい写真や手紙などを自由にアレンジ。また供養台に思い出の品物をディスプレイすることで、リビングや寝室などのプライベートな空間に大切な方の場所を創ることができます。
下台「KOYOMI」は現代のお仏壇のためにデザインされた仏壇用下台です。直線で構成されたシンプルなシルエットは、日本の住環境に自然にフィットするように設計されました。思い出の写真や品物をしまう引き出しや、ちょっとしたものを収納できる便利な下棚に加え、天板の上には筆返しがついています。筆返しは筆やリン棒などお仏壇の小物が机の上から落ちないように、天板の両端にしつらえる小さな木部のでっぱりのこと。元々は経机や床の間の板などに設けられていた古来からある伝統的なスタイルだったものを現代風にアレンジ。シャープなデザインなのにどこか懐かしい「KOYOMI」です。
artificial marble
変化する時代の中でも祈りの対象として永く寄り添える存在でありたい。そんな普遍的な願いをもとにデザインされたのが位牌「HANA」シリーズです。位牌の形状を抽象化したシンプルかつ繊細なフォルムと、人工大理石の落ち着きのある静かな佇まいは、大切な故人のシンボルとしていつまでも傍に置いていただけるデザインです。
素材:人工大理石
acrylic
文化や宗教にも捉われず、時代が過ぎても色褪せることのない形。「HANA」のシャープで幾何学的なラインによって構成されたフォルムに合わせたのはアクリル素材。シンプルで洗練された素材でありながら、日々刻々と移り変わる光をまるで呼吸するように柔らかく透過する質感は、従来のお位牌にはない明るさと優しい表情を実現しました。新しいデザインの中に確かな温もりを感じる祈りのプロダクトです。
素材:アクリル
walnut / maple
従来のお位牌としての様式を守りながらディティールをシンプルに再構築。温かみのある天然の木肌と、バランスよく天に向かって伸びる美しいシルエット。モダンなフォルムの中にも素朴さと軽やかさを感じる造形は現代のインテリアにも違和感なく自然にフィットします。
素材:ウォールナット/メープル
acrylic
従来のお位牌としての様式を守りながらディティールをシンプルに再構築。バランスよく天に向かって伸びる美しいシルエットと、刻々と移ろう光を優しく透過するアクリル素材は、現代のインテリアにも違和感なく自然にフィットしながら毎日の祈りに印象的な変化をもたらします。
素材:アクリル
artificial marble
活けた草花や、立ち昇る香煙の有機的な美しさを際立たせるためにシンプルな円と直線のコントラストで構成された現代の三具足「MUSUBI」は、それぞれの面と面を寄り添わせたり、離したりすることで自分の心地よい距離感で結びあう新しい三具足です。主張しすぎることのないミニマルで静かな佇まいは、心静かな祈りの時はもちろん、普段のインテリアとしても自然にご使用いただけるデザインです。
素材:人工大理石
aluminium
活けた草花や、立ち昇る香煙の有機的な美しさを際立たせるためにシンプルな円と直線のコントラストで構成された現代の三具足「MUSUBI」は、それぞれの面と面を寄り添わせたり、離したりすることで自分の心地よい距離感で結びあう新しい三具足です。素材のアルミニウムは400年の伝統を誇る高岡鋳物で製作された美しい鏡面仕上げ。一日の中で常に変化する光を反射しながら、「MUSUBI」は私たちの心をなぞるように、ゆっくりと表情を変化させます。
素材:アルミニウム
artificial marble
現代の住環境でも大切な人との縁を感じあえる空間を提供したい。「YUWAI」はそんな想いから開発されました。人工大理石の平面と曲線で構成された抽象的でミニマルなフォルムは、彫刻やオブジェのように普段のインテリアの中でも違和感なくマッチします。また、面同士を合わせることで夫婦や親子、大切な人同士を結わうように寄り添わせることも。「YUWAI」は現代のライフスタイルのためにデザインされた手元供養の新しい形です。
素材:人工大理石
STUDIO BYCOLOR 代表
法政大学 デザイン工学部 システムデザイン学科 兼任講師
千葉大学 工学部 デザイン学科 非常勤講師
色や素材の持つ力を効果的に活用するクリエイションを生み出すデザイン事務所STUDIO BYCOLORを主宰。2002年千葉大学工学部デザイン工学科を卒業後、株式会社イトーキでの経験を通しStudioSamiraBoon(オランダ)を経て現在に至る。German Design Award(ドイツ)、DESIGN PLUS(ドイツ)、DFAアジアデザイン賞(香港)、DIA Top100(中国 杭州)、グッドデザイン賞(日本)受賞、LEXUS NEW TAKUMI PJ2016選定他、ミラノサローネ(イタリア)やアンビエンテ(ドイツ)など国内外の展示会に出展。2018年から香港PMQにて、素材を切り口に日本のクリエイティビティを発信するデザイン展「MATERIAL IN TIME」の企画・ディレクションを開始、グッドデザイン賞審査員、富山デザインコンペティション審査員を務める。